近年はロボット掃除機の進化が凄まじく、かつ様々なメーカーが鎬を削る時代となりました。
ただ高機能化に伴い、お値段も高価格帯へシフト・・・と魅力的な機能があるものは高くて買えない・・・と思うことが多いですが、今回は機能もお値段も諦めない素晴らしい商品が出てきました。
これこそ僕の好きなコスパの良い製品と言っていいでしょう!
通常吸引のスペックの高さ・水拭き対応・センサーが高性能(位置情報・障害物検知)とほしいツボは抑えている高機能ロボット掃除機であること間違いなしです。
ということで、どのようなスペックでどのような使い勝手なのかレビューしていきたいと思います。
- 吸引力が5,000Paと強力
- 水拭きも強力で三段階調整可能
- 正確なマッピング
- 複数フロア対応
- AIカメラで障害物検知
- スマートスピーカー対応で音声操作可能
- これらの高スペックながらもコスパ抜群
- 充電時の水拭きモップの取り外しは手動
DreameBot D10s Pro概要
Dreame(ドリーミー)とは
DreameとはDreame Technologyが立ち上げた家電ブランドとなります。(以下、”Dreame”(ドリーミー)とする)
Dreameは、「世界中の人々の生活をより快適に」というビジョンのもと、ハイテクノロジーのスマート掃除機の開発と製造、及び世界で販売を行うグローバル企業です。
日本でいう東大にあたる中国トップの「清華大学」出身メンバーで2017年に設立されています。
ロボット掃除機もかなり群雄割拠の時代になっており、多くのメーカーが乱立していて、正直どこがいいのかわからないという方も多いと思いますが、このDreameは中国でもトップクラス*のブランドで、さらにヨーロッパでかなりの販売実績をもっています。
2022年6月には、フランス・イタリア・スペインのアマゾン新製品ロボット掃除機の売れ筋ランキング1位となっており十分な実績を伴って、今回日本市場に参入となります。
かなり技術力が高いです・・・
スペック
商品名 | D10s Pro |
最大吸引力 | 5,000Pa |
最大稼働時間* | 275分 (静音モードでの掃除機がけと水拭き時) |
バッテリー容量 | 5,200mAh |
ダストタンク容量 | 570mL |
ウォータータンク 容量 | 235mL |
最小騒音 | ≦74dB(A)* |
寸法 | 350×350×96.8mm |
重量 | 3.6Kg |
*最大稼働時間:実際の稼働時間は、セルフクリーニングの頻度とカーペット掃除の設定により異なることがあります。*≤74dB(A):最小騒音は、水拭きモードで測定されました。
脅威的な5000Paの吸引力を実現しています。
これは他社のフラグシップモデルと同レベルですね・・・
DreameBot D10s Proはどこで購入できるか?
23年6月現在では、ビックカメラ.comとビックカメラ主要店舗でのみ購入可能です。
DreameBot D10s Proのパッケージ・外観
2023年6月に発売されたDreameBot D10s Proは通常吸引と水拭きに対応するロボット掃除機です。
今回はゴミ収集ステーション無しとなります。
ただし、Dreameはよくわかっていて同スペックのロボット掃除機でゴミ収集ステーション有無を選ぶことができます。
今回紹介しているのがDreameBot D10s Pro(ゴミ収集ステーション無し)ですが、ゴミ収集ステーション有りがDreameBot D10s Plus というモデルで発売されています。
付属品
- 本体
- クリーニングツール(後述)
- ウォータータンク
- モップパッド
- 準電ベース
- サイドブラシ
- 電源コード
- 説明書
外観
黒基調で洗練されたデザインとなっております。
形状・大きさ等は他社と比べても変更点はあまりないですね。
上部には清掃ボタン・充電ボタンがあります。
出っ張り部分には正確なマッピングをを行うためのLDSレーザーセンサーが搭載されています。
センサーとはなんぞやについて下で少し解説しています!
前面にはカメラが搭載されています。
ここでちょっと説明ポイントとなるのでレビュー項目でしっかり説明しています。
蓋をあけると、ダストボックスとなっています。
手前にクリーニングツールが格納されています。
クリーニングツールも使いやすいところにあって便利です。
すぐに取り出せますが、容量としては普通ですね。
ぱかっと開く形になっていて、ゴミは捨てやすいです。
水拭き時に取り付けるブラケットはマジックテープでくっつきます。
この穴から水を入れる形となります。
裏側はこのようになっております。
タイヤがかなり大きいので、カーペットもしっかりと超えてくれますね。
サイドブラシは片側1箇所のみ搭載です。
DreameBot D10s Proレビュー
最大280分の連続清掃を実現する5,200mAhの大容量バッテリー搭載なので、家の隅々まで掃除できます。
バッテリー残量が少なくなると、ロボットは自動的に戻って再充電し、その後、中断した場所から掃除を再開して、家全体をきれいにしますが、これほどの大容量だと充電のために戻ることはあまりないでしょう。
家の地図をリアルタイム作成で効率良く走行
仕組みとしては、カメラが映す画像をAIが分析することで現在地を把握します。
その上で、カメラ以外のセンサーもある場合は、総合的な情報を元にAIが最適なルートで掃除を考える方式となっています。
カメラだけだと暗所には弱いですが、暗所に強いLDSレーザーセンサーも搭載されているので組み合わせとして現在の最高性能が搭載されていることになります。
DreameBot D10s Proは、高度な AI(カメラ)+LDSマッピングシステムを搭載し、AI は障害物を正確に識別して回避し、家の地図をリアルタイムに作成して、最も効率的な清掃ルートを提案してくれます。
また、LDSレーザーセンサーが搭載のため、暗い室内でも掃除が可能です。カメラ+AIとの組み合わせでこれまでにないスマートな掃除を実現しています。
暗い部屋やベッドの下でもしっかりと掃除をしてくれました!
Dreamehome
Dreame Technology(SuZhou) Co., Ltd無料posted withアプリーチ
アプリの詳細使用方法は下で説明しますが、先にマッピングのところを見ていきましょう。
最初のマッピングでこんな感じになりました。4分で上出来ですよね。
実際の稼働履歴も見れるのですが、きれいに効率よく動けていることが見えます。
テーブルやベッドの足回りは■マークできちんと判別されていますし、スリッパやコード類も青いマークとして表記されているので、きちんと障害物認識されています。
障害物検知機能も最高峰
今回のDreameBot D10s ProはLDSレーザーセンサーとカメラセンサーが搭載されているので、こちらも最高峰のスペックです。
レーザーセンサーとカメラによって、かなりしっかり検知してくれます。
先程の画像で障害物認識されています!
5000Paの吸引力も最高峰
スペックすごすぎないですか?
5000Paは他社のフラグシップモデルと同等クラスですよ・・・
同価格帯のRoborockと比べても一目瞭然です
5000Paあればカーペットも余裕ですね!
自宅でカーペットを敷いているご家庭であれば相性ばっちりなのでめちゃくちゃおすすめ。
動画のほうがわかりやすいと思うので、動画にもしましたが、我が家のはかなり厚手のカーペットですが無事対応してくれました。
吸引力が強いためなのか、構造的に素晴らしいのかわかりませんが、髪の毛が全然絡まっていない!!
これはめちゃくちゃ有り難い!!!
さすがにサイドブラシには絡まりますね。
水拭き対応
モップ取付時
取り外しはカチッとするだけ
水拭きモードも当然搭載しています。
「床拭き」、「水拭き」、「両方」の3つのモードが選べます。
写真のようにしっかりと水拭きしてくれますね!
Dreamehomeアプリから3段階の水量を選ぶことができます。
床のベタつきや目に見えない汚れもスッキリと落としてくれるので水拭きモードはある方がいいです。
リモートカメラ
カメラが搭載されているので、リモートカメラモードにより、外出先からご自宅の中を確認できます。
お子様やペットの様子を確認したり、まったく新しい視点から家を見たり、家具の下のスペースを確認したりできます。
留守番中の子供やペットの様子も確認可能なのは、あれば有り難い機能!
国際規格に基づく一般消費者向けのIoT製品におけるサイバーセキュリティについて、国際的な第三者認証機関テュフ ラインランドの認証を取得していますのでご安心を。
音声対応
Siri、Alexa、Googleアシスタント*に対応しています。
大きなところはカバーされているので安心です。
連携自体も簡単でした!
アプリも優秀で多彩な機能
Dreamehome
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Dreamehomeアプリからは、複数の部屋や複数階のマップの作成、吸引力や水拭き水量の調節、進入禁止エリアの設定、掃除のスケジュールと手順の作成など「お掃除のカスタマイズ」が可能ですのでじっくり見ていきましょう。
スキャン追加で簡単に登録できちゃいます。
あとは接続を待つだけ!
UIはこんな感じでシンプルで使いやすいです。
最初のマッピングについては既に解説済みですね。
消耗品のタイミングやセンサーの掃除時期を知らせてくれます。
ペット環境や写真モードも搭載しています。
動画撮影まで出来ますので、どんな感じか実際に撮影した動画を見てみましょう。
Dreamehome アプリ使用して、掃除モードのカスタマイズ、立ち入り禁止区域の設定、掃除のスケジュールとルーチンの作成など、毎日の掃除を簡単にカスタマイズできます。
先程も説明しましたが、クリーニングモードも詳細にカスタマイズ可能となっています。
こちらは3D図で見ることが可能となっており、最初は空欄ですが、自分で家具の位置を記すことができます。
クリーニングの順番も指定することが出来ます。
ゴミが溜まりやすいリビングを最優先にして廊下は後回しなど・・・自由自在に決めることが出来ます。
実態に合わせて、部屋の区切りを追加することもできますし、もちろん各部屋の名前も変更することができます。
という感じでアプリも使いやすく、多機能です。
DreameBot D10s Pro使用時に気になった点
モップの自動洗浄・乾燥がついていないので充電時にはモップを取り外ししないといけないです。
充電時は水拭きモップの取り外しは手動である点は注意が必要です。
取り外してくださいと説明書に書いているのは、充電ができないわけではなく、取り付けたままだと濡れているので接地部分の床が痛むからですね。
ここはどちらを気にするかですが、いちいち取り外すのは面倒ですね。
使用時においては、通常吸引と水拭きの切り替えはアプリで制御できます
障害物センサーについて
AIなので学習するので回数を重ねると賢くなっていくのですが、最初はケーブルなどは注意したほうがいいです。
障害物感知もよくしてくれますが、最高峰のスペックとはいえ、さすがに完璧でないのでコードを巻き込む場合もありました。
この場合はアプリが優秀なので侵入禁止等にすれば良いです。
水拭き時に注意する点
水拭き時は予期せぬものが濡れてしまうので注意が必要です。
この写真がわかりやすいですよね。(カーペットではなく、ヨガマットに乗り上げた際です。)
ヨガマットも分厚いのですが、難なく登ってくれました。ただし水拭き時は濡れてしまうので進入禁止にするか、ヨガマットを片付けるかしましょう。
気になった点は以上ですが、これはどのロボット掃除機に言えることだと思います。(水拭き時のモップ上げ機能は超高級機種で出てきたので今後期待)
DreameBot D10s Proレビューまとめ
総じて、この価格でこのスペックは非常に優秀だと思います。
ゴミステーション付きとの価格差はもちろんありますが、もっと楽をしたいならゴミステーション付きのPlusモデルをおすすめしますし、コスパを求めるならD10s Proで十分満足出来ます!
満を持して日本に上陸するだけあって、かなり洗練度は高いです。
そりゃヨーロッパで売れているわけですね。
日本ではまだまだ知られていないブランドですが、海外では売れているブランドなので安心できると思います。
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